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「スタバ風スマホケース」が商標法違反で摘発される

商標法では、日本全国で流通しているほとんどの商品やサービスが全45類に区分され特許庁に登録されています。登録商標の特性として、それらの商品群は大量消費材が多く、必然的にヒット商品となるとその商標が多くの消費者の目に触れることになります。

 

多くの消費者は商品に付けられた商標を目印に商品の選択をします。実はこの構造に犯罪者のつけ入る隙があるのです。今回は、有名コーヒー店の商標を勝手に用いてネットで荒稼ぎしていた人物が起こした商標法侵害事件について掘り下げてみましょう。

自作のスマホケースを「メルカリ」で販売

2018年8月24日に神奈川県警は男性3名を逮捕しました。有名コーヒーショップ「スターバックス」のロゴをあしらったスマートフォン用ケースを大手ネットフリーマーケット「メルカリ」にて販売したという商標法違反容疑です。

 

彼らは偽造したスターバックスの商標を付けた自作のスマホケースを、1個千円で販売していました。逮捕されるまでにすでに6,700個を販売し約1,400万円を売り上げていたとされています。押収され公開された実物は、なるほど見る者を惹き付ける出来栄えです。

「スタバ」の愛称で日本でも人気を博す

「スターバックス」はアメリカのシアトル発祥のコーヒーショップ・チェーンで、世界中に店舗を展開する人気企業です。主に若者と女性層をターゲットに、おしゃれな店作りと本格的なエスプレッソ・コーヒーが堪能できるスタイリッシュで都会的な店の雰囲気が魅力で、日本でも「スタバ」という愛称で多くの人気を集めています。

 

ギリシャ神話に登場する「セイレーン」という架空の女性キャラクターが同店のシンボルとなっており、イメージカラーの緑色に白抜きで描かれたセイレーンの図案が商標登録されています。

 

この商標を見れば誰でも「スターバックス」であることが認識できるほど知名度が高く、スターバックス側もタンブラーやボトルなどこの商標をあしらったグッズを販売しており、期間限定商品にはプレミアが付くほど人気を博しています。

人気に便乗した悪徳商法

「近代的でおしゃれなコーヒーショップ」との評価を獲得し発展を続けているスターバックスの人気にあやかり、その商標をこれまた現代人の必須アイテムとなったスマートフォンのケースに付けて売り出そうという発想だったわけです。まさに時代のフォッションセンスを体現したビジネス感覚だったといえるでしょう。しかしながら、当然ながら権利者に無断で商標を用いるとなると不法行為となり罰せられることは自明の理です。

 

このスマホケースが仮に容疑者たちが考案したデザインであったならば、むろん違法にはなりませんが、おそらくこれほど売れることはなかったでしょう。同じ材料で作られたスマホケースであっても、そこに付与された商標によって売れ行きが全然違うという点に、登録商標が持つ本質があります。消費者は、そのマークや図案を見て商品の購入を決定するのです。

ニセモノ商品には要注意

たかが一個のマークというなかれ。そのマークには企業の伝統とステータスが込められており、消費者はそれがわかっているからこそ少々値段が高くても購買欲をかきたてられるのです。一般的なスマホケースは千円前後で販売されていることから、スターバックスが本物のスマホケースを売り出すと仮定すれば、おそらくその2倍以上の価格となったことでしょう。

 

メルカリの出品を見た消費者が「スタバのものなら安くてお得」と考えて購入した可能性は高いと考えられます。現代は大衆消費財なら誰もが手軽に製造できていとも簡単に出品できるという便利な時代で、千円という少額な商品を大量に売りさばくには最適な環境が整っています。したがって、このような違法行為への対策が急務ですが、今回の「ニセスタバ商品」は、消費者側も怪しげな商品には要注意という教訓を喚起させられた事件といってよいでしょう。

 

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